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2025.07.15

フルート上達方法

コラム

現代は情報化社会。テクノロジーも21世紀バージョン。

現代のフルートのスタイルが出来上がったのは19世紀ですが、どんなに情報が豊かになっても、テクノロジーが進んでも、フルートの上達法は「コツコツと」「(出来れば)少しずつでも毎日練習すること」です。

昔から「習うより慣れろ」と言われたことは今でも有効。

フルートに限らずアナログな楽器の演奏はさまざまな要素が絡んでバランスを取っています。

「慣れ」ることで無意識下の行為も含めて上達していきます。

それはデータをデジタルにオンオフして片付く内容ではありません。

◆フルート上達のための基本

デジタル時代であっても、フルートの上達に必要な本質的要素は変わりません。

基礎を大切にし、丁寧に積み重ねることこそ最良の近道です。

(1)姿勢と呼吸

フルートは全身を使って音を出す楽器です。

正しい姿勢を身につけることで、体全体が共鳴し、美しい音色が生まれます。

腹式呼吸を意識し、深く安定したブレスを練習しましょう。

(2)音の出し方とロングトーン

きめ細やかな息の流れと口元のコントロールが、フルートの音色の豊かさを左右します。

毎日のロングトーン練習は、音の芯や響きを養うために欠かせません。

デジタル時代であれば、スマートフォンのチューナーアプリや録音機能を活用し、自分の音を客観的にチェックしましょう。

(3)スケールと指のトレーニング

全調のスケール練習は運指の精度を高めます。

メトロノームアプリを使って一定のテンポで練習したり、譜面アプリで指使いを確認したりすることで、効率的に基礎力を積み上げましょう。

(4)リズム感とアンサンブル力

リズムトレーニングもデジタルツールが大きな助けとなります。

リズムトレーナーやオンラインでのアンサンブル練習を取り入れ、多様なリズムや他の楽器との呼吸を学びましょう。

◆デジタルツールを味方にする

デジタル時代ならではの便利なツールが、フルート学習を大きく支えてくれます。

ただし、あくまで“補助”として活用することが肝心です。

(1)アプリ・オンライン教材の活用

・チューナーアプリ:音程チェックやロングトーンの精度確認
・メトロノームアプリ:一定のテンポでの練習、変拍子や複雑なリズムの体得
・録音・録画機能:自分の演奏を分析し、客観的な改善点を見つける
・オンラインレッスン:自宅にいながらプロの指導が受けられる
・デジタル譜面:大量の楽譜を持ち歩かずに済み、検索や編集も容易

(2)世界中の演奏家との交流

SNSや動画配信サービスを使えば、世界中のフルーティストの演奏やワークショップを簡単に視聴できます。

他の演奏家の表現や技術を吸収し、自分の演奏に活かしましょう。

◆アナログな練習を大切にするために

デジタルツールはとても便利ですが、アナログ楽器の醍醐味はやはり“生の体験”にあります。

(1)五感を使った練習

・実際にホールや練習室で響きを体感する
・他者と一緒に音を重ねるアンサンブル
・自分の手で楽器を手入れし、愛着と理解を深める

こうした五感をフルに使った練習こそが、デジタルだけでは得られない上達の喜びをもたらします。

(2)“間”や“呼吸”の美しさを味わう

フルートは「間」や「余韻」も表現の一部です。録音ではなく、空間で揺れる一音一音の美しさや、聴衆との一体感を味わいましょう。

◆モチベーション維持と成長のために

フルートの練習は、地道な積み重ねが必要です。

デジタル時代には、モチベーションの維持や成長の実感も工夫しやすくなりました。

(1)目標設定と記録

・毎日の練習内容や成果をアプリで記録する
・定期的な録音で成長を「聴いて」確認する
・SNSやコミュニティで成果を発信し、仲間と励まし合う

(2)多様なジャンルへ挑戦

クラシックだけではなく、ポップスやジャズ、民族音楽など幅広いジャンルに挑戦し、音楽の表現力と技術を広げましょう。

デジタル時代はさまざまな楽譜や模範演奏に簡単にアクセスできるため、新しい世界を気軽に体験できます。

 

でも、そうは言っても忙しい現代社会。誰もが毎日練習できる訳ではありません。

メロディアスタジオフルート科では週一回、教室でしか吹く時間がない方でも楽しめるように進めていきます。

でもそれには楽器の選び方や練習方法など、状況に応じての対応がありますから、詳しくはご相談ください。

メロディアスタジオ
inaorimethod@gmail.com
tel.070-5550-6737

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