フルートは見た目が美しく、優雅な音色が魅力の楽器です。
しかし実際に始めてみると「思ったより難しい」「音が出ない」と感じる方も少なくありません。
インターネット上でも、フルートは難しいという検索が多く見られることからも、不安を抱えながらスタートする人が多いことが分かります。
ですが、難しさの正体を理解し、正しい練習を積み重ねれば、フルートは確実に上達できる楽器です。
この記事では、フルートが難しいと感じる理由と、その乗り越え方について詳しく解説していきます。
フルートは難しい楽器?
フルートは「音を出すまで」が難しい楽器とよく言われます。
ピアノのように鍵盤を押せば音が出るわけでも、リコーダーのように息を吹き込めば音が鳴るわけでもありません。
息の角度やスピード、唇の形が少しでもずれると、音が出なかったり、かすれたりしてしまいます。
一方で、構造自体は非常にシンプルで、指使いも規則性があります。
そのため、基礎を正しく身につければ、決して才能だけが求められる楽器ではありません。
最初の壁を越えられるかどうかが、難しいと感じるかどうかの分かれ目になります。
フルートが難しいと感じる主なポイント
見た目はシンプルな楽器ですが、実際には細かな身体操作が求められるため、初心者ほど戸惑いやすい傾向があります。
それぞれのポイントを理解することで、「なぜうまくいかないのか」が明確になり、効率的な上達につなげることができます。
1.音が出にくい・安定しにくい
2.正しい姿勢・構え方が身につきにくい
3.息のコントロールが難しい
①音が出にくい・安定しにくい
フルートは、息を楽器の歌口に正確な角度で当て、空気の振動を生み出すことで音を出します。
しかし、この角度や息のスピードは非常に繊細で、ほんの数ミリずれるだけでも音が出なくなったり、かすれたりしてしまいます。
そのため、初心者のうちは「うまく吹けたと思ったのに、次は全く音が出ない」という状態を繰り返しやすくなります。
また、唇の形や口の開き具合も音に大きく影響します。
最初は自分の口の形が適切かどうか判断しにくく、試行錯誤が続くことも少なくありません。
音が安定しないのは、決してセンスや才能の問題ではなく、口周りの筋肉や感覚がまだ十分に育っていないだけです。
毎日のロングトーン練習や音出し練習を継続することで、徐々に感覚が身につき、安定した音が出せるようになっていきます。
焦らず、基礎を積み重ねることが何より重要です。
②正しい姿勢・構え方が身につきにくい
フルートは横に構えて演奏するため、体のバランスが崩れやすい楽器です。
肩や腕、首、背中など、さまざまな部位が連動して支える必要があるため、少しでも姿勢が崩れると演奏に悪影響を及ぼします。
初心者の場合、楽器を落とさないように意識しすぎて肩に力が入ったり、無意識に猫背になったりすることが多く見られます。
その結果、息の通りが悪くなり、音が詰まったように感じることもあります。
正しい姿勢を身につけるためには、背筋を伸ばし、リラックスした状態を意識することが大切です。
鏡で自分の姿勢を確認したり、動画を撮ってチェックしたりするのも効果的な方法です。
また、講師に定期的に見てもらうことで、間違った癖が定着するのを防ぐことができます。
姿勢と構え方が安定すると、息の流れもスムーズになり、演奏全体の質が大きく向上します。
③息のコントロールが難しい
フルートは「息で音楽を作る楽器」と言われるほど、呼吸の使い方が重要です。
ただ強く吹けばよいわけではなく、音の高さや強弱、音色に合わせて細かく息を調整する必要があります。
初心者のうちは、無意識に息を一気に吐き出してしまい、すぐに息切れしてしまうことも少なくありません。
その結果、フレーズの途中で苦しくなったり、音が不安定になったりします。
また、息が弱すぎると音がこもったり、ピッチが下がってしまう原因にもなります。
こうした問題を解消するためには、腹式呼吸を意識し、安定した息を長く保つ練習が欠かせません。
ロングトーン練習やブレスコントロール練習を通じて、少しずつ体に正しい呼吸法を覚えさせていくことが大切です。
息のコントロールが身につくと、音程が安定し、表現の幅も大きく広がります。
結果として、「難しい」と感じていたフルート演奏が、徐々に楽しく感じられるようになっていくでしょう。
フルートで初心者がつまずきやすい練習段階
フルートの練習は段階的に進んでいきますが、それぞれのステップに難しさがあります。
・最初の音出し練習
・音程/タンギングの習得
・曲演奏へのステップアップ
最初の音出し練習
最初の関門は、音を出すことです。
数分で音が出る人もいれば、数日かかる人もいます。
この段階で焦ってしまうと、「自分には向いていない」と思い込みやすくなります。
しかし、ここは誰もが通る道です。
コツを掴むまでの時間には個人差がありますが、必ず乗り越えられる段階です。
音程/タンギングの習得
音が出るようになると、次は音程やタンギングの練習に入ります。
正しい音程を保つことや、舌を使って音を区切る技術は、意外と難易度が高い部分です。
特にタンギングは、息と舌のタイミングが合わないと不自然な音になります。
ゆっくりとしたテンポから練習することが重要です。
曲演奏へのステップアップ
基礎練習から曲に入ると、急に難しく感じることがあります。
指使いだけでなく、リズムや表現力も求められるためです。
曲がうまく吹けないと落ち込むこともありますが、基礎が積み重なれば必ず演奏の質は向上します。
フルートを上達しやすくする練習方法
効率的な練習を心がけることで、難しさは大きく軽減されます。
1.基礎練習を習慣化する
2.効率的なロングトーン練習
3.独学とレッスンの使い分け
①基礎練習を習慣化する
上達の鍵は、短時間でも継続することです。
毎日5分でも楽器に触れることで、口周りの感覚や呼吸の感覚が安定します。
練習を習慣にすることで、「難しい」という感覚は徐々に薄れていきます。
②効率的なロングトーン練習
ロングトーンはフルートの基礎です。
一定の音を安定して出す練習は、音色や息のコントロール向上に直結します。
ただ長く吹くだけでなく、音の揺れや音程に意識を向けることが重要です。
③独学とレッスンの使い分け
独学でも上達は可能ですが、癖に気づきにくいという難点があります。
定期的に講師の指導を受けることで、効率は格段に上がります。
動画や教本と対面レッスンを組み合わせる方法も効果的です。
フルートが「難しい」と感じたときの対処法
フルートの練習を続けていると、「なかなか上達しない」「思うように吹けない」と感じる時期が必ず訪れます。
こうした壁にぶつかることは、決して珍しいことではありません。
むしろ、多くの演奏者が経験する成長過程の一部です。
大切なのは、行き詰まったときにどのように向き合い、乗り越えていくかという点です。
1.練習方法を見直す
2.無理のない目標設定をする
3.講師に相談する
①練習方法を見直す
同じフレーズや曲を何度も繰り返しているのに改善しない場合は、練習方法そのものを見直す必要があります。
ただ回数を重ねるだけでは、間違った癖が身についてしまう可能性もあります。
例えば、テンポを大幅に落として一音ずつ確認する、難しい部分だけを切り出して練習する、リズムを変えて吹いてみるなど、さまざまな工夫を取り入れてみましょう。
また、自分の演奏を録音して客観的に聴くことで、気づかなかった課題が見えてくることもあります。
「量」だけでなく「質」を意識した練習に切り替えることが、停滞を抜け出す大きなきっかけになります。
②無理のない目標設定をする
上達したい気持ちが強いほど、難易度の高い曲に早く挑戦したくなるものです。
しかし、基礎が十分に身についていない段階で難曲に取り組むと、失敗体験が増え、モチベーションの低下につながりやすくなります。
そのため、「今日はこのフレーズを安定させる」「今週はこの部分を暗譜する」など、達成しやすい小さな目標を設定することが大切です。
小さな成功体験を積み重ねることで、自信と継続力が育っていきます。
長期的な目標と短期的な目標をバランスよく設定し、自分のペースで進めることが、挫折を防ぐポイントです。
③講師に相談する
自分一人で練習していると、どこが悪いのか分からず、同じ失敗を繰り返してしまうことがあります。
そんなときに役立つのが、講師や経験者のアドバイスです。
第三者の視点から見ることで、姿勢の癖や息の使い方、指使いの問題点などを的確に指摘してもらえる場合があります。
自分では気づけなかった原因が明確になることで、短期間で大きく改善するケースも少なくありません。
また、精神的に行き詰まっているときも、相談することで気持ちが軽くなり、前向きに練習を続けられるようになります。
必要に応じてレッスンを活用することも、上達への近道と言えるでしょう。
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ここまで、フルートが難しいと感じる理由や、上達のためのポイントについて解説してきました。
要点を以下にまとめます。
・フルートは音を出す段階でつまずきやすい楽器
・息や姿勢のコントロールが難しさの大きな要因
・正しい練習と継続で確実に上達できる
とはいえ、一人で悩みながら練習を続けるのは簡単ではありません。
正しいフォームや呼吸法を身につけるには、客観的な指導が大きな助けになります。
フルートの難しさを乗り越えたい方は、一度イナモリ・メソッド研究会東京本部教室の体験レッスンへお越しください!
継続することで、必ず音楽の楽しさを実感できるようになります。